細かい作業が苦手な人の適職とアバウトな人の出世録

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はじめに

職場には2種類の人間が働いています。

仕事をする上で、卒なく業務がこなせる人と少しアバウトな人。

前者は、細かいことに気を配ることができて、いわゆるしっかりした人というイメージですよね。

後者は、いい加減なわけではないけれど、ちょっと抜けていいて、少し忘れっぽかったり詰めが甘かったり。

実務という意味では、前者の人(仮にAさんとしておきます)が実務能力があるといえるでしょう。後者の人(仮にBさんとしておきます)も頑張ってはいるのだけど、なかなか実務の面でアベレージを保つのが精一杯。

だけど、社会人になるとみんな社会人であるという意識をもって仕事をするので、どんなに根がアバウトな人でもしっかりとしていきます。だから、みんなやるべきことはやっているなって感じですよね。まあ、それが社会人であるということなんですけど。

僕自身の話をすると、かなりアバウトであるし忘れっぽい性格です。わざとやっているわけではないのですが、当番表の項目に一つ記載が無かったり、掃除をして雑巾を置き忘れたり、提出書類も気づかない不備が時々あります。

それでも、何かを提出するときは確認を何度もしますし、心に余裕があるときは、きっちりと身の回りを整理整頓して、公の場ならあとの人のことを考えて行動します。社会人として当たり前のことですが、会社内で人事異動があった場合、必ずはじめにミスを犯します。しっかりやろうとしているのに至らないのです。それから慣れてきた頃にまたミスをします。これは中年になって改善されてきてはいますが、なかなか完璧になりません。

そんな僕がアバウトであることを今回考えてみます(^_^)。

実務能力がある人とアバウトである人が管理職についた時の話

会社を見渡してみると、あの人はしっかりしている。「それに比べあの人は」ってことありますよね。会社の査定において、初めはしっかりと卒なく仕事をこなす人が評価されていて納得します。だけどどうですか? それからしばらく経つと、あれ? あのアバウトなBさんがしっかり者のAさんより先に主任になったとか課長になったってことありませんか?

こういう光景って珍しくないと思います。

まあ、よくわからないけど、Bさんも頑張っているのだって別に気にもとめないと思います。

で、結局それって一体何なんだろうって考えると、決して細かなことができる人が出世するとは限らないらしいのです。

しばらくして、AさんもBさんと同じ地位に並びました。AさんもBさんも中間管理職です。こうなって、しばらく年月が経って気づいてみるとBさんがまたランクアップした。Aさんはあんなに実務能力があるのに何故か後手を踏んでいる。

今日はこういうアバウトな人についてスポットを当ててみましょう。

実務能力のある人が必ずしも出世街道に乗らない理由

 

Aさんが何故出世街道に乗らないのか? そしてBさんは着実に会社内の評価が上がるのか?

何故だと思いますか?

それでは、会社内の人事について見てみましょう。

会社は人事評価をする場合、ある一定の時期に直属の上司が部下を査定して、その書類を会社に提出します。その提出された書類から、次の人事が決まるのです。異動や昇進、ボーナスなんかもある時期の査定で決まります。

僕の以前、働いていた物流会社では、新人の教育は2年目の人が受け持ちました。そして、1年経過したときに、新人が問題なく仕事を終えると、2年目の先輩はその新人の評価に応じて管理能力を査定されていました。

これってわかりやすいですよね。

2年目の社員は、新卒社員が問題なく、しかも仕事をどれくらい覚えたかによって査定されるのです。これは幹部候補を育成するという意味で、教育の成功によって教えた方の評価が上がるのです。

これは多くの企業で採用されている方式だと聞きました。管理職というのは実務能力を加味して、管理能力まで測られるのです。ですから、Aさんのように実務だけできても、育てるという意味で、教えた人間が育たなかったら出世していかないのです。

それが社会です。出世とは管理職的評価に付随する部分が大きく、実務能力は、査定のただの一要素なのです。それを考えると、確かにAさんはしっかりしていて実務能力に長けているけれど、教える方はいまいちだったってことありませんか?

それに対してBさんは、新卒で入った当初は、アバウトな人間に見られていたけれど、あとから入ってきた新人が結構、育っていいるという現実がありました。

ここから見えてくることがあります。

企業が求めているのは、最低限の実務能力と大きな視点の管理能力

アバウトな人が企業の中で昇進できないということはありません。

たとえば、大人の障害であるADHD。落ち着きがなかったり、忘れっぽかったり、衝動的だったり、ミスが多かったり。斯く言う私も、極度に酷くはありませんが、ミスが多いのでかなりADHDの疑いがあります。

だけど別にずっと平社員なわけではないし、普通だと思います。

会社で細かい作業ができないとか、工場でピッキングをしても生産性が上がらないみたいなこと悩んでいる人いるかもしれません。ですが、実務能力に長けていて何でもできたとしても、会社の評価は別なのです。

会社が基幹社員として欲しいのは、管理能力のある人材です。会社はある程度年数が経った若手社員には人を付けます。そして、その人をどのように管理して、どのように育てていくのかを見ています。

自分が仕事できるから、別に下のやつにやらせなくていいやってなると、自分の部下は育たないし、教育もされないのでその部署内の人が、中間管理職を介さずに勝手なことをし始めます。会社組織は実務ありきではなく、その人のマネイジメント能力も必要としているのです。

会社で一生懸命働いているのに自分は能力が低い

 

自分が人より能力が劣っているかも知れないと思う人は、次の選択肢があります。

・転職をして、適職を探す

・今の会社で、管理能力を磨いてみる

そもそも、人には気質というものがあって、自分がどんな性格の人間かを知って、次の選択に迫られるのが30~40代であると思います。30代の人は会社に5年ないし、10年いたわけですから、社会がどういうものかがわかります。その上で、今の会社でやっていくのか、転職をしたりフリーランスを目指すのかは自分次第なのです。

おっとりとして物静かな人が、「ああ、俺、今課長だけど、何か忙しないのもう嫌だな」って思うなら迷わずフリーランスを探しましょう。「今の会社も好きだし仕事もやりがいあるけど、の能力ないかな」って感じる人は、別に会社に問題なければ辞める必要もないし、そのなかで業務+人をみる力を養いましょう。

自分はどういった気質で、今どういう状況で、本心なのはどうなのかを考えて、柔軟になって選択をすることは重要なことです。

おわりに

仕事に適職というものはありますが、組織に5年も10年もいる人は、次に大事なのは人間力です。企業が求めているのもそういったことです。部下を持ち、あるいはシフトリーダーになって人を育てていく。それが、中年の課題であり、いつまでも実務能力にこだわっている人は周りの人が見えてこないので。きっちりとしているが、ただ頑固であるというだけの成員になってしまうこともあるのです。

 

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