皇位継承が女性ではいけない理由~愛子内親王が天皇に即位されることについて

日本文化

はじめに

 

平成天皇が生前退位をされて、徳仁様が即位され零和を迎えてもうすぐ三年目に突入します。

零和天皇がご即位されて、皇位継承権がスライドして秋篠宮様が第一位に、そのご子息である悠仁様が第二位になられました。現在、悠仁様は14歳であります。もう一人、退位された上皇の弟である常陸宮様(現在83歳)が第三位です。

現在、この三名に皇位継承権があり、有事の際には第一位から順次継承が行われます。つまり、次の天皇陛下に最も近いのは秋篠宮様なのです。

こういうと、徳仁天皇の長女である愛子様は? って思う方いると思いますが、愛子様が皇位継承権が与えられていない現状には理由があるのです。

外国人の友人に日本文化を紹介するために知っておくべきこと
「武士道」「仏教マインド」「天皇」

女性天皇と女系天皇の違い

第1章 皇位継承

第1条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。

「皇室典範」より

現在の「皇室典範」では、第一代神武天皇から男系の子供がずっと天皇を継承してきました。

かつて女性天皇は存在しました。

有名なのが蘇我馬子が擁立した初の女帝である推古天皇や律令制を完成された持統天皇などがいます。近代でも何人か女性天皇がいて、第109代明正天皇、第117代後桜町天皇などがご即位されました。

では何故、愛子内親王には皇位継承権が現在与えられていないのか?

そもそも日本の皇室のブランドは世界に例を見ないほどのものがあり、日本以外のロイヤル(王室)はみんな若いのです。イギリス王室やスペイン王室も全然、皇室よりも王位の期間は短く「万世一系」ということも日本の皇室ならではなのです。

世界のロイヤルにも格式があり、一番頂点が天皇陛下とローマ=カトリック法王なのです。そしてその次がイギリス王室やアメリカ大統領であり、他の王室は晩餐会などがあると下座に座ります。天皇陛下にはローマ法王でさえも上座をお譲りになるそうです。

これほどのブランド力がある皇室にもう一つ「万世一系」という強い意味があります。神話の物語から現代まで脈々と血筋が続いているというのです。そんな伝統ある日本皇室にも女性天皇は存在しました。しかし、女性天皇は存在しても男系でずっと繋いできたということが世界各国から見ても異例中の異例なのです。

「万世一系」とは、天皇陛下の男系の子が即位するという意味で、愛子内親王がもしご即位されたとしても愛顧内親王の子供さんには皇位継承権が与えられないのです。愛子様の産んだ子供は女系になりますから。天皇の男系の子が天皇になるということは「万世一系」の伝統なのです。

このことを踏まえて愛子内親王が天皇に即位されると仮定して話を進めていきましょう。

日本文化を外国人に説明する~日本人の美学である「道」について
日本文化における「道」を探る

愛顧内親王が次期天皇にご即位された場合

 

皇室典範を改正して愛子内親王が天皇にご即位されると、当然、次の皇位継承権の問題が発生します。

それは愛子様の子供様、それが男児でも女系の男子になります。そうなると、第一代神武天皇以来の男系の血統が途絶えることになります。ですから、そんな昔の伝統など取っ払って、女性天皇も女系天皇も認めてしまえばいいという意見(女系天皇論と、ここまで男系を保ってきたのにそれを崩してしまっても良いのか? という二つの意見があり、国民の大半は前者の意見なのですが、それが一筋縄ではいきません。

現代の零和天皇で第126代を数えます。この126代までの天皇が男系で一本の線で繋がっていて、辿れば神武天皇に行く付くといいます。信憑性のほどは別にして、これはもはや日本文化そのものといっても過言ではない。

それから皇位継承問題というのは、歴史を紐解けば権力闘争に発展する可能性を秘めています。

愛子様が天皇に即位されたとして、これまでの「皇室典範」を国民投票によって憲法が変わると、現代においても不穏な空気が流れることがあるかもしれません。

かつてあった皇位継承権を巡る争い・壬申の乱

皇位継承問題とは言っても、それは現代の民主主義政治に準じて行われるもの。

とはいえ、決して日本の皇位継承問題は形だけのものではありません。世の中にはいろいろな人がいます。中には他人が知り得ないような思想をもっている人もいれば、関係者として自分に都合のいい人に皇位についてもらいたいと考える人もいるでしょう。

かつて日本史のなかに壬申の乱という皇位継承を争う動きがありました。

天智天皇の皇位継承を巡って、天智天皇の弟であった大海人皇子おおあまのみこと天皇の子である大友皇子おおとものみこの間で争われた継承問題です。

天智天皇は皇太子として自分の弟である大海人皇子を初めに皇太子に立てました。

しかし、後に自身の子供である大友皇子を太政大臣に据えて、後継者への意志を見せ始めると、大海人皇子は皇太子を大友皇子に譲り、自ら出家を申し出ました。大海人皇子の申し出は、とても平和的な良い判断だったと思います。

しかし、時が流れて、回りが慌ただしくなっていきます。

天智天皇が病死され、しばらくして跡目争いが起きました。当時の資料が少ないため、一度は皇位継承を放棄した大海人皇子がなぜ挙兵したのか、諸説ありますが、何も大海人皇子ばかりが皇位奪還に不満をもったわけではなく、多くの天皇を取り巻く分子が大海人皇子を動かしたといえるとううことを言う人もいます。

愛子内親王がもし即位された場合、壬申の乱のようなことはないでしょうけど、それを快くお思わない方もいるかもしれません。何らかの跡目争いにならないということは現代でも言えないのです。

 

現状維持が妥当か、革新か? おわりに

 

現代になったのだから「古い括りで物事を決めるのはやめよう」と語るのはわかります。ですが、物事を刷新するということは非常にナイーブな問題を含むのです。今までが「男系男子」という括りがあったのを急に「女性天皇」も「女系天皇」も認めるようにしようとなったら、今まで皇位継承権をもっていた方々のお気持ちはどうなのでしょう?

それから伝統や文化を新しいからといって破壊した瞬間、何が起きるでしょう?

文化も社会同様、急な変更によって混乱が起きることは必須なのです。例えば日本が急に共産党政権になったら、今まで自由にしてきたことができなくなります。発言も制限されるかもしれません。そうなったときに今までよかったけど、急に不自由を感じるし不満も溜まっていきます。これだけ日本が平和なのもつかの間のことなのかもしれません。

中国共産党が弾圧している香港の活動家たちも言いたいこともいえない、発言したら逮捕されるという政治や文化、社会も今がいいからこれからもそれが続くとは限らないのです。

日本人が築き上げてきた理念によって日本社会も成り立っています。それを忘れずに真剣に天皇という存在とその形態がどうなっているか、日本人自身が考えていかなくてはいけない時代が現代なのだとおもいます。

 

タイトルとURLをコピーしました