高度情報化社会へのとっかかり~ビジネスのための情報講座

現代社会

はじめに

何気なく「情報」って言葉使いますけど、実際、「情報」なんてあんまり気にしてないって人いると思います。だけど、よく考えてみてください。普段の生活で日々、新しいことが起こり、それがニュースとなって、毎日私たちの元に、メディア媒体から情報が届きます。

情報は、時間の経過と共に更新されて、アップデートされていきます。昨日のニュースは今日にはもう古く、今僕らが知っている情報は、明日には更新されます。明日どころか、秒単位で何かが起こっていて、それをいち早く掴んでおいて損はないわけです。

仕事において、出社して席につくと、まず新しい情報がないかの確認ですよね。昨日工場で不具合があった、とか。誰々が病気で倒れた、とか。原材料が急に高騰した、とか。人事が一新されるらしい、とか。絶対に朝来て新しい情報があって仕事をします。

もし情報を持たずに仕事をしていると弊害がおきます。今日中に、仕上げなければならない書類があって、それを技術部のKさんに手伝って貰わなければならない。

そのつもりで仕事をしていると、Kさんは身内に不幸があり、会社に来れないという情報がありましたが、それを知らされてなかったがために、後回しにすべき仕事を昼まで続けたとかってよくありますよね?

あるいはフリーランスの方は世の中の動向を見たり、誰かからの連絡から新しい情報を得ます。

どうしても欲しい情報ってあるじゃないですか? 知っているのと知らないのとでは、仕事の効率や生産性が違う情報ってありますよね。

今日は高度情報化社会についてのお話です^_^


情報の意義を歴史から学ぶ

シルクロード(絹の道)って聞いたことありますよね。シルクロードって何故、絹の道と言うか知っていますか? それは文字通り中国で生産されたシルク(絹)を西へ運んでいったのでシルクロードと呼ばれるようになりました。

いわゆる広大なユーラシア大陸を渡る東西の交通路を総称して、シルクロードという言い方をするのです。シルクロードにはいくつかのルートがあり、「草原の道」「オアシスの道」「海の道」といわれる3つのルートから、商人がヒトコブラクダに荷を運ばせて交易してきました。

西域南道にはタクラマカン砂漠という乾いた砂漠が広がり、物資を運ぶのにとても難儀なルートではありますが、この道をヒトコブラクダが重い荷を背負ってのったりのったり、イスラム商人と歩いて行くわけです。昔からそのように物資を東西に運んでました。

なぜ動きのノロいヒトコブラクダを遣うのか? 馬では駄目なのか? それはですねえ、ヒトコブラクダは水を飲まずに何日も歩けるからです。ノロいが重い荷物を水無で運んでくれる優れた動物なのです。

それ以外の動物だと駄目みたいですね。みんなへばって死んでしまう。あるいはすぐ水分補給をしないと乾いた土地は歩けないそうです。なんでもヒトコブラクダのコブって水のタンクらしいです。あそこに水分が溜まっていて、何日の水を飲まずに歩けるみたいですね。

 

シルクロードは、中国王朝と西域圏の王朝などとの交易が行われ、大昔から、物資が東西を行き来していたのです。交易において、重要なことは物資の運搬だけではありません。東西の有益な情報交換の場にもなっていました。

ずいぶん早い段階から、イスラム教徒(殊にアラブ人)によるオリエント(東洋)と中東や西ヨーロッパを結ぶ交易路において、情報のやりとりが盛んにされていました。

 

19世紀の旅行家、ユダヤ人の指導者(ラビ)であるヤコブ・サーフィールが、969年ファーティマ朝の首都であるカイロについて記された文献をシナゴーグの保管庫でみつけました。

それによると、950年から1250年にかけて、450種類以上の品物が、3万5000人の商人によって、東はインドから西はイベリア半島のスペイン・セビリアまで運ばれていたことが記録されている

「137億年の物語~宇宙が始まってからの今日までの歴史」クリストファー・ロイド 野中香方子訳より

 

14世紀までにアレクサンドリアからカイロまで続くバザールには肉屋、鍛冶屋、ろうそく屋、宝石商、奴隷商人などの30種もの専門市場があり、「フンドウク」という専門市場には、湖沼、グローブ、絹、羊毛、という東から運ばれた物資が売買されていた。フンドウクでは、商品に対して買い手の値切りのかけ声で活気に満ちていたそうです。

 

こういった大規模な交易のなかで、時代時代で情報が多くやりとりされてました。有益な情報を握った者は、王になったり大富豪になったり、あるいは文化遺産を残したりしました。

イスラム商人が手に入れた情報

人の集まるところには情報が集まる。

例えば、イスラム商人が持ち得た機密情報の一つに数学があります。

昔のヨーロッパって1+1=2とかってアラビア数字による計算していなかったらしいんですね。

(α、β、γ) アルファ、ベーター、ガンマ、での計算だったみたいですね。どんな計算法かわかりませんが。アルファ、ベーター、ガンマでは、すべての数字を表すことができずに計算が非常に不便でした。

しかしアラビア数字を使えば「0の概念」を用いて、すべての数字を表すことがでる。アルファ、ベーター、ガンマではそれが不可能です。現代数学を見てもわかるように現在、世界共通に使われている計算法が0から9を使ったアラビア数字とその計算法であるのです。

この情報がヨーロッパに伝播したのが1200年頃、イタリアの商人レオナルド・フィボナッチが生まれ育った北アフリカのアルジェリアで、はじめて1+1のようなアラビア数字を紙に書いて計算する方法をフィボナッチが知ったのが始まりです。これにより簿記が西ヨーロッパで開発され広まっていきました。

日本の国家資格試験でもある簿記です。

アルジェリアの商人の知り得た情報をもって、フィボナッチは「算術の書」を出版しました。これにより、フィボナッチ数列という、アラビア数字を用いた代数学が発展し近代物理学の基礎を築き発展させることができました。

「ヒサーブ・アル=シャブル・ムカーバラ」というアル=フワーリズミーが書いた書物により未知数を導き出す方法が表され、代数学によりヨーローパ科学が発展し、粒子加速器や高層ビルなどの建築にも役だったそうです。

もしこのような数学の発展がなければ、または、もしアラビア数字がないまま現代に至っていたら、世界は全くべつの光景になっていたらしいです。高層ビル群はなく、昔ながらの古代的な建物で街は埋め尽くされていたでしょう。また物理の発展もなくアインシュタインの発想は生まれなかった。

今あるコンピュータやインターネットも発達しなかった。人類の今の文明を維持することはできなかったのかもしれません。

高度情報化社会への移行

通信の第五世代である5Gが話題になっていますが、1990年からインターネットが普及し、ものすごい数の情報が氾濫をはじめたのが2000年代に入ってから。

昔であれば考えられないほど、情報を引き出すのは簡単になりました。昔であれば足で稼いで情報を得る。よく刑事ドラマの台詞でありますけど、これって全然間違ってないんですよね。未だに僕も人と会って話してみると、知らない情報を知り得る瞬間ってありますもの。

昔のシルクロードみたいに、情報伝播がビジネスに役立っていたのは、多くの人のユーラシア大陸の東西の行き来があったから。ラクダと共に歩いて、東西の物資と情報をゲットしていたのがイスラム商人たちなんですよ。

ビジネスの現場でも、政治でも、学術の世界でも情報は宝なのです。

それからおしゃれな若者文化も情報によって成り立っています。グルメやファッションなどの情報を知っている者勝ち。どれだけ穴場のうまい店を知っているかとか、ファッション情報を知っているとかって、若者のカーストになっているんです。ファストファッションしか知らない人と、ブランドに詳しい人は、見た目に差がでます。

「陰キャ」とか「陽キャ」とかって言葉あるけど、これも情報戦に勝った人のことを言うのです。あなたが付き合う恋人が、ご飯にファミレスばかり連れてく人と、常に新しいお店を知っていて、そこへ連れてってくれる人とどちらと付き合いたいですか?

現在、なんでも知ろうと思えばある程度のことは知ることができるのです。それってどうやるのか? それはググる(グーグルで検索する)だけですよ。難しく考えがちですが、ググってYouTubeを開いて動画視聴すれば、なんでも少し詳しくなります。

そうやって情報を得て、もっと詳しく知りたければ、本を買えばいいのです。よく「引き出し」なんて言葉ありますが、wikipediaを読んで、詳しくは本を買う。それって無意識にやっていますよね。

これが高度情報化社会のスタンダードになったのです。それを毎日繰り返して続けるのです。必ず道が開けてきます。

社会に不平不満を言うのではなく、それを回避する術はいくらでもこの情報社会にあふれているのです。

たった一歩「上司 パワハラ」「仕事 きつい」「仕事 フリーランス」「副業 おすすめ」と検索してみてください。たったそれだけで、人生180度変わります。嘘だと思ったらやってみてください。今悩んでいることをそのまま、キーワード検索でググってみてください。

終わりに

高度情報化社会にもリスクはあります。

情報をどれだけでも引き出していけるということは、「情報漏洩」「コンピューターのセキュリティ問題」「個人情報の流出」「国民を国家が監視する体制」などなど。あらゆるリスクと隣り合わせです。

また、情報はあればあるだけいいに越したことはありませんが、個人が自分で情報を選んで引き出して行かねばならず、溢れる情報をどうすればいいかみんな迷うところだと思います。

僕が子供の頃は、みんなものを何も知らなかったと思います。1980代から90年代の古き良き昭和の時代です。だけどIT(インターネット)革命により、恐ろしくみんな物知りになりました。

みんな自分に興味があることには、専門家ってくらい詳しくなっているのです。

「グーデンベルク」って何か聞いたことあるかもしれませんが(何かあったけど)、あれって活版印刷のことらしいですね。近代印刷術は劇的に人の精神を変えました。フォルター・ベンヤミン(ドイツ人)「複製技術時代の芸術」なんて本もありましたが、マスメディアの進化が人間精神に与える影響は計り知れないという内容です。

文字の発明、活版印刷の普及、映像の普及、IT革命、そして5G通信革命。今後、人間精神はどんどん変化していくことと思われます。

今まさに、情報を操れる人はみんな金持ちになっていて、そうでない人との格差がではじめています。

今後この格差は広がっていくでしょう。自分の好きな情報ばかりを引き出すのではなく、自分の知り得ない情報を常に意識して、取り入れていかなければ出遅れる過渡期に現在僕らはいるのです。

昔の王朝を築いた王様や、宗教指導者や商人や、貴族も、みんな情報戦を制してきたのです。

情報の道も1日にしてならず。常に日々自分のための情報を1つでも獲得していくことで、歴史を制してきた人たちに近づくことができるのではないでしょうか。


タイトルとURLをコピーしました