警備の仕事は楽なのか?
お給料が少なくても精神的に楽な仕事をしたいと思っている人も多いはずですが、施設警備・雑踏警備・交通警備を経験したことのある僕が警備業のリアルを余すことなくお話します。結論からいうと、警備業は楽です。と言いたいところですが、本当に楽な現場もあれば、つらい現場もあるといったのが現実的な回答になります。つまり、楽かどうかは現場によるということです。
どうしたら楽な現場に配属されるか? その答えは警備会社選びによるところが大きいです。僕は楽な現場で働いていました。緩い規則、冷暖房・テレビ・冷蔵庫完備の室内で受付をしながら夜は巡回を行う。だいたい1コースが30分~1時間。深夜に2~5回見回りです。
それから僕、結構、多くの現場を経験しました。市民文化会館や工場、病院、ビルなど……
この1記事でかなり有益な情報が得られると思うます。スケジュールや1日の大まかな流れも説明していきますからご期待して読んでみてください(^_^)。
施設警備とそれ以外の警備
そもそも警備には四種類の業種があります。一号警備から四号警備まで。
一号警備は施設警備を始め巡回警備や保安警備、空港警備などです。二号警備は交通警備、雑踏警備。三号警備は主に現金輸送、危険物運搬。四号警備は基本的にボディーガードなどです。詳しくはALSOKのサイトに書かれているのでリンクを貼っておきます。ここでは、手っ取り早くできる一号警備と二号警備について情報をご提唱していきます。

そもそも一号警備と二号警備どちらが楽か?
もちろんこれも警備会社や現場によります。ですが、根本的に二号警備は外でやる仕事で一号警備は建物の中でやる仕事が多いです。というわけで本当に根本的に言うと、二号警備は暑くて寒い。一号警備は室内で快適という認識で普通にあってます。どちらがいいかはあなた次第ですが、そういうことです。いくら楽な建築・土木の現場でもとりあえず二号警備(交通誘導、雑踏警備)は夏は喉がカラカラになるほど暑く、冬は震えながらやるものです。
というわけで、僕は施設警備一択だとおもいますが、外でやる仕事を望むならどうぞ。
施設警備について
一号警備の施設警備といっても、これまた千差万別あります。施設警備は常駐警備とも言って、その役割は「建物のセキュリティーを守り、その建物の管理者に安心安全を提供する」お仕事です。施設警備の種別は次の通りです。
- オフィスビル……企業のオフィスがあるビルを警備する常駐警備です。ビジネスマンなどの人の出入りが多く、業務的にはたいへんな部類
- 商業施設……例えばディズニーランドやアミューズメントパーク、デパート、公営ギャンブル場などに常駐する警備員
- 医療機関……病院や介護施設に常駐する守衛さん。
- 工場……企業が所有する工場に常駐する守衛さん。
施設警備の1日の流れとシフトについて
勤務形態の一例・病院勤務・基本的に長時間拘束されます。
- 8:00〜翌7:00の23時間(実働16時間、休憩7時間)
- 17:00〜翌8:00の12時間(実働8時間、休憩4時間)
とか、こんな感じです。
施設警備の仕事で最も重要な業務・防災監視について
施設警備の仕事は何事もないことが通常であり、逆に言えば何かあったのなら建物のユーザー(企業の総務課など)に報告の義務があります。有事の際には、すみやかに対応しなければなりません。特に大事なのが火事や地震です。守衛室には火の気や煙を感知する防災監視盤が必ずあり、誤報が多いですが、意外によく鳴ります。何か異常を感知したら速やかにマニュアルに従って建物にいる人の安全を確保しなければなりません。
警備員の月収・年収
警備のお給料については、ほとんどの現場日給月給(働いた分のお給料)になります。ただ僕がいた会社は日給月給ではありましたが、厚生年金や社会保険は完備してあり、ボーナスも出ました。ただ警備業界も千人規模の大手ならいいのですが、ほとんどが中小零細です。小さな警備会社は社会保険を完備していないところが多いので、なるべくなら500~1000人規模の警備会社を選んだ方がいいでしょう。それ以上規模の大きい会社になると少々規則が厳しいかもしれません。
中規模くらいの警備会社、欲を言えばビルメンテナンス設備や清掃などを抱えていて、テレビCMにでないくらいの大きな会社で緩そうな社風であると楽かもわかりません。現場は少人数現場の医療施設警備か郊外や田舎の工場の守衛がお勧めです。お給料はどこも博給ですが、あまり零細企業になると、ちょっと「え?」っていうところがあるかもしれません。
まあ、だいたい相場としては手取り18~25万くらいもらえる中堅企業(警備業以外も請け負っている)がお勧めです。ボーナスがある会社もありますが10万くらいの寸志程度の企業が多いです。もちろん名のある最大手警備会社はちゃんと福利厚生があります。
警備員をする上での注意点
警備員をやるのであれば、新任教育を15時間受けなければなりません。あと半年ごとに現任教育と健康診断を受けなければならず、警備を続けるのであればこれは義務になります。警備業法というものがあってしっかりと法律が定められているので、入社する前に十分把握して、入社する企業との契約をしっかり確認してから入りましょう。
入社した後で話が違うなんて事は中小の警備会社には多々あります。決める前に条件面を確認し警備業法をある程度勉強しておきましょう。警備員になって安定した日々は訪れます。現場が心地よいものになるように一緒に働く人たちとはなるべく仲良くしましょう。まあ、我の強い人も一定数いますが自分が折れることを意識すればうまくいくことが多いです。
あとは現場によっては綺麗な総務部の女の子やアルバイトの女の子がいるところもありますが、結構セクハラ問題が多発しています。というのもちょっと見てるだけで「ジロジロみられた」など若い子がいやがることもあるそうですw。よくわかりませんが。しつこく付きまとうとかも結構聞きました。
みなさまの人生がより実り多きものであるように、少しでもこの記事がお役に立てたら幸いです(^_^)。それでは!