
将来仕事に就くことを「やりたいこと」って形容するが、「やりたいこと」ってそもそも「苦しまない」仕事に就きたいってことだろ?
「勤労の義務」は日本国憲法に定められた国民の義務です。日本人に「基本的人権」が認められているのと同様、働くことを日本人は義務づけられているのです。

だけど、本音を言うと働くのってちょっと不安。だって私って褒められて伸びるタイプだから口うるさいこと言われて凹みたくないし、大変な仕事もしたくない。適度にやりがいがあって、休みも多くて、お給料もそこそこで、人間関係に恵まれた職場で働きたい。
おっしゃる通り、「やりたいこと」って本音はこういうことなんです。殊に若い人はみんなそう思っています。

だけど俺はちゃんと仕事するぜ。社会人に誇りを持って生きていきたいし、甘ったれたこという奴が多いが、社会に出れば厳しいの当たり前じゃないか。
こういう人も一定数います。妥協を赦さない熱血漢。しっかり者の意識高い系。仕事をすると没頭して行く人。世の中こういう人ばかりなら良いんですけどね。こういう人は就職先の荒波もヒョイと乗り越えられてしまいます。だけどこういう人っているにはいるけど少数派ですよね。8割以上の成人は、適度に楽しい仕事をしたいって思っている。

毎日、苦しくない仕事を探すには
そもそも楽な仕事ってなんでしょう?
「やりがいのある仕事」「やりたいこと」とは「職種」や「業界」を絞って考えることではありませんよね。
結論から言うと「自分が支配される立場に置かれてしまう職場」でないことが最優先事項じゃないですか? 自分の裁量で業務が進められて、自由な発想で、伸び伸びと力を発揮できる仕事をしたい。そういった職場であるかどうか予めわかれば、どんな「業界」のどんな「業種」であっても就職したくないですか?
では、どういう条件でこういう就職先を見つけることができるのか? それは今から働く職場にどんな人間がいるかですよね。つまり良い環境で働けるかどうかは人間関係によるのです。その上で「業界」「職種」が自分の能力を発揮できるものなら尚いい。

だけど、予め人間関係を知るなんて出来ないでしょ。やっぱりそれは入ってから知ることになるよね。
まあ、そうですね。ですが、このインターネット社会、噂などは掲示板などに書かれていますし、ある程度「職種」で厳しい・厳しくないということが予測できるようになっています。「会社に入ってしまった」問題については、詳しく分析した記事があるのでリンクを貼っておきます。

これからする仕事選びに必要なこと・20代の就職
これから働く「業界」「職種」がどんなものなかのを知ることは大切なことです。業界によって激務だったり、それほど仕事がせかせかしていないような企業だったり、「ブラック企業」かどうかを知るのに「業種」を知るということは手掛かりとなるのです。
産業には大きく分けて「第一次産業」「第二次産業」「第三次産業」「第四次産業」という構造があります。もっと細かく「第七次産業」まで定義する人もいますが、大まかに産業には4段階あるのです。この経済学的な産業構造をあらかじめ知っておくと働く前にその企業のイメージが想像できたり、業界によって「激務」か「緩い」のか、そういったことが入社前にある程度はわかるのです。
詳しいくは第二次産業について書いた記事がありますのでリンクを載せておきます

仕事を選ぶ上で、今から就職試験を受ける企業が「ブラック」か「ホワイト」か「ピュワホワイト」かという情報は予めもっておきたいですよね。大まかにでもその企業の体質がどうなっているのかを調べるためには、就職サポートをしているエージェント企業があらゆる生の声を聞いています。
転職に関するエージェントに一度、相談してみるというのも一つの手になります。あらかじめ「ブラック」かどうかの調査をしている転職サイトはいくつかあるので、リンクを貼っておきます。
第二新卒エージェント~20代転職ほかフリーターなど学歴不問の就職
第二新卒・既卒・フリーター・ニートの就職サポート【ウズキャリ】

社会に出る前は不安と期待があったの覚えているよな。案の定社会に出ると理想通りではにゃかった。
研修期間を終えて、初出社日のことを覚えていますか? たぶん覚えていないか断片的にしか記憶にないって人が大半だと思います。公の場で仕事をすると色んなことがありすぎて怒濤のごとく時が過ぎていくので入社したときのことなど覚えていないってのも無理はありません。
入社して思うことはたくさんあると思いますが、働き始めてわかることってありますよね。働き始めないとわからない。とにかく理想と現実は違うということですね。「働き始めてわかったこと」という記事を作成したのでリンクを貼っておきます。

働いて時間を経るごとに、ようやく仕事にも慣れていき、余裕が出来ます。余裕が出でくるまで3年は掛かるのではないでしょうか? 20代は自分のキャリアの土台を固める時期です。働きながら考えることが多くなっていきます。自分は果たして、いつまでこの会社で働いていくのか。不満もあるでしょうし、逆に期待されると仕事に対して熱意も湧いてくることでしょう。疲れも溜まるし、プライベートでも恋愛があったりと20代の社会人生活はその後の方向性を定めるのに最も過酷で、最も経験値が増える期間です。ここで重要なこと、それは今後の人生のためにキャリアアップの基礎固めをすることです。

経理で入ったら経理畑。営業で入ったら営業の経験。技術部なら技術の知識で30代40代に臨むのが基本だにゃ。
企業に入って、まず自分の役割「職種」というものがあります。この役割のために企業でいろいろな努力ができる筈です。その分野の資格を取ったりスペックを上げていくこと。よくあるのが、30代・40代でまったく20代とは別の職種や業界に飛び込んでいく人がいます。もちろんそういう道に進んでもいいと思います。何故なら、20代で歩んだ道をそのまま進むより、まったく未知の領域に進んだ方が本領を発揮できる人もいるからです。ですが、20代に蓄積したものはその後の人生のスペックになるという意味で、20代の経験は大きなのです。
仕事の経験を10年以上積んでから考えること・30代のキャリアアップ
さて、30代に突入すると大きく分けて二つの人間に分かれていきます。
- 同じ会社でこれからも生きていく決意がある
- 会社を辞めて、まったく別の道を歩んでいく人

おっと待てよ。少し立ち止まって考えてみろ。後者のなかに道を踏み外してしまっている青年はいねーか?
にゃん助の言う通りです。結構ありがちなのが、20代の早い段階で会社に馴染めなくて辞めてしまう人。若いので辞めてもいいのですが、2社目の会社にも馴染めなくて、「新卒コース」から外れていってしまう人。こういう人が悪いと言っているのではなく、日本の産業構造上、現実的に未来にとても厳しい立場に追い込まれることが多いからです。
所謂、総合職を諦めて、生まれ育った田舎に帰って工場労働などに従事したり、フリーターになってアルバイトで生計を立てたり、派遣社員になって職場を点々としたり……
こういう立場の人は状況が悪いにせよ自分が悪いにせよ、ワーキンググプアに陥りやすいのです。ワーキングプアとは働いていながら手取りが15万だったり、年収が250万以下だったり、能力的には高くとも、環境によって貧困を強いられる人がいるということです。殊に30代は人生の岐路に立たされる年代なので、十分に情報を得てから転職活動をするようにしましょう。
DYM就職
地方にある大手メーカーなどの工場労働も全然悪くはありません。企業によっては万年人手不足で、派遣に依存している会社も多いことから、アルバイトからで企業の正規社員として認められることもあります。職長やシフトリーダー、班長などを経験し、契約社員から正社員への道も開かれています。正社員になれば、ボーナスも満額出たり、決して暮らし向きが下降
地方にある大手メーカーなどの工場労働も全然悪くはありません。企業によっては万年人手不足で、派遣に依存している会社も多いことから、アルバイトからで企業の正規社員として認められることもあります。職長やシフトリーダー、班長などを経験し、契約社員から正社員への道も開かれています。正社員になれば、ボーナスも満額出たり、決して暮らし向きが下降することはない。詳しく書いた記事があるのでリンクを貼っておきます。

社会経験を積んだ大人の選択・40代最後の転職活動

40代は体力的にもまだ十分に動けて、気力的には最高潮なことから働き手としては心身共に充実した主戦力になってくるにゃ。会社に留まってきた人間は課長や次長、早ければ部長などの役職にも登って、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い!
一方、20代で入社した企業に残らなかった人は金銭的に苦労していく場合が多く社会問題になっています。年収に応じて婚姻率も下がっていきます。この記事の筆者は40代に突入しており、就職氷河期世代になります。周りでも状況は千差万別で、非正規労働者も少なからずいます。派遣社員も正社員も入り乱れており、同窓会に行くと格差が段々になっているので無意識にでもマウントの取り合いを始めます。我が世代がどんな世代かはエッセー風に記事に纏めました。リンクを貼っておきます。

40代を「不惑」の年と申します。「論語」の「三十にして立つ、四十にして惑わず」という孔子の言葉から「四十にして惑わず」と言います。会社に残った40代は仕事にも慣れて、結婚をしている人も多い。だんだん慣れて会社にあぐらを搔くこともありますが、要領よくも要所では実力を発揮していきます。中間管理職になっている人が多いので、管理能力が問われます。これについてもリンクを貼っておきます。

管理能力というと人間関係です。それも自分の人間関係だけでなく、立場上、部下の人間関係にも気配りをしないとうまくいきません。全体の業績があなたの評価に繋がっているのです。自分が統括する組織が抱える問題もあなたの査定として会社に判断されます。イジメやパワハラなどストレス社会の中で、どのように修正して、チームのパフォーマンスを上げていくかが40代の会社員の課題になります。詳しくは次の記事に纏めました。


周りは正社員もいるのに、俺だけ派遣社員で不甲斐ない。この年齢だと正規採用してくれる会社もないし、将来が不安で仕方がない。

そう悲観するな。今の時代「情報」が溢れていて、社畜から抜け出す術を情報発信している人間が増えている。そういう情報も決して、デマばかりではないのだぞ。
日本社会は高学歴の新卒が企業の上位に行くように出来ています。いわゆる「キャリア組」「エリート」という言葉に象徴される人たちで、彼らの何人かは早い段階で企業に吸い上げられ取締役に抜擢されたり、延いては企業のトップを任されるくらいになるのです。そういった「出世」モデルは、まだまだ「企業」にとっての神話になっているのです。
非正規労働問題が社会問題化するなか、政府が2000年前後5年に就活時期を迎えた「就職氷河期」の煽りを受けた40代非正規労働者に救済措置を取る政策を打ち出しました。また逆の流れで、若者がどんどん会社から離れていっています。情報は溢れていて、副業ブームも当分続きそうです。
問題は何をもって幸せとするかです。「やりたいこと」という神話は幻想であり、誰もが望んでいるのは職場環境の良い仕事をして、その上で仕事に誇りが持てれば尚良いなということなのです。このことについて書いた記事があるので貼っておきます。

ナイスミドルの不安・50代の一念発起

50代については、今後、多くの日本人が会社からドロップアウトしていくことが予想されるにゃ。会社に属さずに自分で稼いでいる人間が今後増えていくのにゃ
現在は副業ブームです。
会社にいながら副業をすることを企業も推奨しています。個人で独立をすることを望んでいる人も多く、殊に50代に突入した人は、今いる会社に骨を埋めるつもりで働いている人と、早期に企業からドロップアウトして、自分で稼ぎ口を見つけようとする人に二分されます。
副業と言ってもいろいろあります。「プログラミング」「動画編集」などのスキルを身につける人も多いです。あとは「ユーチューバー」「ブロガー」「せどり」などを始める人もたくさんいます。50歳代の人が感じている「会社がこのまま自分を65歳や70歳まで置いてくれるだろうか」という不安はみんな抱えている。日本人の場合、早期退職を求められると「会社が自分を必要としていなんじゃないか」と考えがちです。そのくらい「公の意向」を日本人は気にするのです。それならちょっと早いけど退職してしまおうという人もかなりいると思います。
辞めたはいいが、その後に仕事をしないと生活していけない。こういうジレンマに陥ることもあります。こういう流れで副業ブームに乗って「プログラミング」などの技術を今から学ぼうという人も出ていると思います。ただ、年齢が50代ともなると、情報をもたない人も一定数います。情報が不足している人が就く仕事はある程度、限定されてしまいます。例えば「警備業」「清掃業」「ビルメンテナンス業」などです。警備業については筆者もやったことがあるので詳しく書いた記事をご覧ください。

最後に50代から始めるお勧めのお仕事をご紹介します。「動画編集」のスキルを身につけてみませんか? 編集作業ってのはなかなか面白いもので編集技術を身につけて損はありません。YouTubeを見てもらうと分かると思いますが、動画がうまく編集されているのがわかると思います。ああいうのって自分で編集している訳ではなくて外注しているのです。YouTubeを撮って上げている人が今、非常に多くてこれからも動画の需要は高まってきます。「動画編集」が学べるスクールについてはリンクを貼っておきます。
動画編集の技術を身につけても、お仕事をどこから貰うのかわからないという方。「ランサーズ」や「クラウドワークス」という「動画編集者」とそれを受注する人とを結びつける企業があります。「ランサーズ」や「クラウドワークス」は「動画編集」だけでなく「ライター」「プログラマー」他のフリーランスのお仕事も紹介しています。今後のことを考え、50代からのフリーランスを人生の選択肢の一つに加えてみては?